ひびきについて


 当劇団は1962(昭和37)年発足、以来50余年間岡山市を中心に県内各地で公演を行ってきました。
「扮するのではなく、そこに存きる(いきる)」ことを基本テーマとして掲げ、
演劇の持つ直接性(生身の表現)により、観客一人ひとりの心にひびく舞台を創りたいと心に念じながら活動しています。


 また、地域社会とのつながりを大切にする「地域劇団」、市民とともに歩む「市民劇団」を目指しています。
岡山県内のさまざまな地域での文化活動やイベントに積極的に参加することにより、
地域の人々との交流を図りながら地方文化の一端を担うことも、私たちの活動の大きな目標の一つです。


 人と人とのつながりがますます希薄になり、会話が成立しにくくなりつつある現代。
私たちは今こそ「ことば」を大切に、さりげない自然な会話を通して観客に何かを語りかけ、語りかけられる、
そんな舞台を大事に丁寧に作っていきたいと願っています。


 たとえ下手でも未熟でも、そこに役者が活きていれば、人が生きていれば、何かが伝わる、何かを伝えられるはずです。
より多くの人と、より多くの感動を共有すること。
そのことのために私たちは、これからも「演劇」にこだわり続けながら活動していきたいと思います。